■“長期的な資産の保全”がピクテの哲学
「210年の歴史に学ぶ“これから”の資産運用」をテーマに、萩野琢英・代表取締役社長がプレゼンテーションを行ったピクテ投信投資顧問。はじめに、1805年にスイス・ジュネーブで設立されたプライベートバンクを母体とする運用会社、ピクテについて次のように話した。

「最大の特徴は、過去211年の歴史を41名という少人数のパートナー(経営陣)が連綿と受け継いでいることです。知識・経験・価値観が世代から世代へと絶え間なく継承され、失敗を繰り返さない“長期的な資産の保全”を図るのがピクテの哲学です」
続いて直近の相場や過去の相場を分析し、“長期分散投資”に適したファンドの有効性を説明した。ただし、国内に5000本以上あるファンドの中から、本当にクオリティの高いものを選ぶことは容易ではない。そこで今回、ピクテでは、グループが運用するアクティブファンドのうち、実績のある戦略群から厳選して新たに開発したという「iTrustシリーズ」を紹介。
「“Above the Clouds-突き抜ける”がキャッチコピーですが、これには個人投資家でも運用の“雲の上の世界”を体験できるという意味を込めました。つまり、個人投資家にも機関投資家並みの運用・情報サービスを提供するということです。例えば、情報サービスでは、向こう6カ月間の投資環境見通しを紹介したプロ向けのレポートを毎月配信しています」
同シリーズの第1弾は「iTrust世界株式」「iTrustバイオ」「iTrustロボ」。インターネット専用で、「iTrust世界株式」の信託報酬は年率0.89%(税抜)と、アクティブファンドの中では最低水準に設定されている。
「iTrustは、より時間軸の長い将来設計のための資産運用を目指す、知識欲や情報感度が高い“投信新世代”に選んでいただきたいファンドシリーズとして開発しました。投資の知識を学べる支援プログラムもご用意しています」
リスクとは何か、分散とは何か、投資とはどうあるべきか――そうした投資の原点に立ち返るいい機会にもなりそうだ。