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レポート

「SMTアジア新興国株式インデックス・オープン」 世界の中で存在感を増すアジア新興国に分散投資できる低コストのインデックスファンド

~運用6年目に突入するネット証券専用ファンドの現状と今後【6】~

 資産倍増プロジェクト専用ファンドの1本として誕生し、現在は三井住友トラスト・アセットマネジメントの「SMTインデックスシリーズ」のラインナップに加わっている「SMTアジア新興国株式インデックス・オープン」。成長期待の高いアジア地域の新興国株式に投資するインデックスファンドだ。

 このファンドの直近約10カ月半の運用状況と今後の見通しなどを、古賀幸治郎・三井住友トラスト・アセットマネジメント総合運用部株式運用グループシニアファンドマネジャーに聞いた。

■アジア新興国は全般に堅調で、10カ月半のリターンは+14.2%に

「SMTアジア新興国株式インデックス・オープン」は、アジア新興国の株価指数である「MSCIエマージング・マーケット・アジア・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指している。初めに、2016年3月末~2017年2月17日までの約10カ月半の運用状況を振り返ってもらった。

「一言で言うと、あまり目立った調整のない10カ月半でした。2016年6月末のブレグジット(英国の欧州離脱問題)の際には相場が不安定になりましたが、英国の金融緩和強化への期待からその後すぐに反発しました。その前年、つまり2015年3月~2016年2月にかけては資源価格の下落や中国の景気減速、米国の利上げ懸念などの影響でアジア新興国の株価は大きく下落しました。そこから株価が戻っていって、堅調に推移したと言えます」(古賀シニアファンドマネジャー、以下カギカッコ同)

三井住友トラスト・アセットマネジメント 総合運用部 株式運用グループ シニアファンドマネジャー 古賀 幸治郎氏

 この10カ月半のパフォーマンスは+14.2%、2016年3月末時点で1万7003円だったファンドの基準価額は、1万9415円まで上昇した(2017年2月17日時点)。好調の要因としては、まず資源関連銘柄の復調が挙げられるという。

「中国では、過剰生産設備の影響で需給バランスが崩れ、石油や石炭、鉄鉱石といった資源価格が下落していましたが、過剰生産設備を削減して供給量を調整したことで価格が上昇に転じました。中国の不動産市場が持ち直したことに伴い、鉄鋼の需要そのものが増えてきたというのもあります。もちろん、2016年秋にOPEC(石油輸出国機構)の加盟国と非加盟国が減産に合意したことも影響しています」

 さらに、米国でトランプ新政権が今後大規模なインフラ投資を行なう可能性もあり、そうなれば資源の需要も拡大するため直近でも資源関連は上昇している。「MSCIエマージング・マーケット・アジア・インデックス」の業種別指数(価格指数、米ドルベース)ではエネルギーが+13.9%、素材が+17.0%と、資源関連の2業種はいずれもこの10カ月半で上昇しています」。

 また、資源関連以上の伸びを示したのが情報技術の分野だ。同じくアジア新興国の業種別指数で、情報技術は+22.5%と大きく上昇した。古賀シニアファンドマネジャーは、情報技術の好調に寄与した銘柄について次のように語る。

「中国では、ネット通販などを展開するアリババ、メッセージアプリや携帯ゲームのテンセントといったIT関連銘柄の株価が好調でした。どちらも増益が続いていて、かつ国内に競合企業がなく寡占化が進んでいることから、今後もまだ上昇余地はあると見ています。

 一方、ハードウェアでは韓国のサムスン電子が、半導体メモリのDRAMが堅調なことに加えて、自社株買いや増配など株主還元をかなり強化していることで株価が上昇しています。副会長が逮捕されるなど不安要素はありますが、予想PERが指数全体に比べて割安で今後も上昇が続く可能性はあるでしょう」

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