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インタビュー

テーマ型投信を『当てに行く』のは3つの理由から難しい。ではどうする? ~テーマ型投信の注意点と上手な付き合い方を考える~

ニッセイ基礎研究所 金融研究部 研究員 前山裕亮さんに聞く

■ヘルスケア系投信で大きく儲けているのは長期スパンの保有者のみ?

 続いて、「産業物」のテーマ型投信のパフォーマンスも検証してみたいと思います。本当は、最初に触れたロボ・AI系を取り上げたいところですが、テーマが盛り上がってからの期間がまだ短いので、ここでは長期的に人気があるテーマのヘルスケア・バイオ系の投信で見ていきましょう。

●ヘルスケア・バイオ系ファンドの年次パフォーマンス

   グラフは、第1次ブーム(00~04年頃)、第2次ブーム(09~11年頃)、それ以降(13年~)に設定されたヘルスケア・バイオ系投信で、為替ヘッジなし、グローバルに投資する12本のパフォーマンスを年ごとに集計したものです。緑がバヘルスケア・バイオ系ファンドで、参考指標として黄色のMSCIワールドを並べています。

 見ていただくとわかるとおり、テーマ型と言ってもヘルスケア・バイオ系ファンドが大きく上昇して、MSCIワールドにも勝っているのは、実は13年と14年の2年間しかありません。下落した08年に付いては「負けが小さい」という状況ではありますが、翌09年の反発時にヘルスケア・バイオ系は取れていないので、08、09年で±ゼロになってしまっています。

 また、16年はトランプ相場でマーケット全体はプラスでしたが、ヘルスケア・バイオ系ファンドはその上昇には付いていけていません。17年1~4月に関してはマーケット全体より若干パフォーマンスがよくなっていますが、16年に出遅れた分を取り戻しているだけという見方もできるため、本格的な復調かどうかは判断が難しいところだと考えています。

 一方、12本のファンドの資金流出入については、14~15年に大きく伸びていて、13~14年の好調を見て購入した人が多いのではないかと推測されます。しかし、続く15年以降のパフォーマンスはあまりよいとは言えず、14~15年に買った人は上昇局面を享受できていないのではないかと思います。13~14年の高いパフォーマンスを享受できたのは、主に第1次、2次のブームで購入した比較的長期のスパンで持っている投資家ではないでしょうか。

 繰り返しになりますが、ヘルスケア・バイオ系のような人気テーマであっても、常にマーケットに勝てているわけではありません。また、09年や16年のパフォーマンスからわかるように、上げ相場に弱い面もあります。ヘルスケア・バイオ系ファンドは、今後もまたブーム化したり業績拡大で株価が上昇する可能性は大いにありますが、テーマだというだけで飛びつくのはリスクが高いと言えるでしょう。

■テーマ型投信はメインではなくプラスαで買っていくのがオススメ

 地域や産業を絞り込んだテーマ型への投資は、読みが当たると大きな利益が得られて楽しいものです。しかし、ここまで見てきたように、テーマ型投信のパフォーマンスには波があります。集中して投資して、その結果、テーマの読み間違いや投資期間の問題などから当たらなければ大変です。年金基金などプロの運用ではテーマ型を扱わないことからも、やはりテーマ型を当て続けるのは難しいことがわかるのではないでしょうか。

 よほどテーマに確信が持てるのでなければ、私は地域や産業が分散されたファンドを買うことを推奨したいと思います。先ほどの試験勉強の話で言うと、ヤマを掛けるのではなく平均点を狙うわけです。ただ、積極的にテーマを狙わなくても、たとえば米国の時価総額上位を買っていけば、アップル、アルファベット(グーグルを傘下に収める企業)、マイクロソフト…と結局ある程度はAI投資になり、旬のテーマを多少は取り入れることになります。

 ベースは平均点狙いのインデックスファンドで、そしてプラスαで興味があって「これは行けそうだ」というテーマ型投信を買ってみるというのがオススメです。そうすれば、当たったときには楽しい成功体験になりますし、たとえ読みが外れても大きな損失は被らないからです。無理をせずにテーマ型投信と楽しく付き合っていって欲しいと考えます。

(取材・文/肥後紀子、撮影/柴田潔)


 前山 裕亮
ニッセイ基礎研究所、研究員。

大和総研、大和証券キャピタル・マーケッツ(現大和証券)、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンを経て現職。現職では株式市場や投資信託といった資産運用について調査、分析に従事。 


 

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