head-line
ネットで投信を買う! ネット証券4社共同プログラム~資産倍増プロジェクト~

ネット証券専用ファンドシリーズ

すべて購入時手数料無料!1000円から購入可能

» 一覧はこちら

動画レポートはこちら

インタビュー

「毎月分配型投資信託は、ストレスなくお金を取り崩す『仕組み』。上手に使えば、リタイア世代には非常に便利な商品です」

ファイナンシャルプランナー 深野康彦さんに聞く

■分配金に占めるインカムゲインが低すぎるものは見直しも検討

 先ほど、分配金の中で利子や配当金など確実に入ってくるお金の割合が重要になるという話をしました。この「分配金に占めるインカムゲインの割合」は、簡単な計算で概算値を知ることができます。すでに保有している商品、あるいはこれから購入を検討している商品については一度計算してみることをおすすめします。

 計算する際は、手元にマンスリーレポート(月報)を用意してください。マンスリーレポートには、投資元本に対する利子や配当収入の割合を示す「直接利回り(平均直利)」が掲載されています(掲載がない場合もあります)。この直接利回りに基準価額をかけると1年あたりのインカムゲイン、それを12で割れば1カ月分のインカムゲインがわかります。最後に、1カ月分のインカムゲインを毎月の分配金で割れば、分配金のうち利子や配当収入で賄われている割合が計算できるというわけです。

 

  この割合が10~20%台などあまりに低い場合は、分配金の健全性が高いとは言えません。将来の減配リスクを低く抑えたいと考えるなら、もう少しインカムゲインで賄われている割合の高い商品に乗り換えることを検討したほうが安心です。

■海外資産に投資する商品では、「為替ヘッジあり」を選ぶこと

 どの資産に投資する投信を選べば減配リスクが低いのか、そこが気になる人もいるかと思います。しかし、実は資産によってというよりも、運用成績に与える影響は為替の変動のほうが大きいのです。毎月分配型投信は、増配ラッシュと減配ラッシュを繰り返してきましたが、過去の減配の大きな理由となっているのは為替の変動と見て取れるからです。

 毎月分配型投信は海外の資産で運用しているものが大半で、海外資産は原資産の価格変動やインカム収入以上に為替の影響を大きく受けます。簡単に言うと、円安傾向なら運用成績にフォローとなりますが、逆に円高が続くと分配金の減額につながる可能性があるのです。もちろん、円安が続けばプラスに働きますが、安定的に分配金を受け取ることを重視するのなら、為替の影響を受けない「為替ヘッジあり」の投信を選んだほうがよいでしょう。

 ちなみに、国内の資産に投資する商品なら為替リスクは発生しませんが、ご承知のとおり日本は今マイナス金利政策を取っていて国内債券に投資してもほとんど利息は出ませんし、Jリートも今はあまりよい状況とは言えません。やはり、為替リスクを取らずに海外債券などに投資する商品を選ぶのが現時点ではよいと考えます。

 また、通貨選択型やコール・オプションを組み合わせたものなど、いわゆる「2階建て」「3階建て」のような複雑な仕組みの商品は基本的には控えたほうが安心です。通貨選択型の場合は、安定的な分配を望むなら「円コース」を選んでください。

■毎月分配型投信でも「分散投資」を検討する意味はある

 もうひとつ、分配金の減額リスクをトータルで下げる方法として、分散投資も検討の余地があるでしょう。毎月分配型に限らず投資信託は、あらかじめ決められた運用方針に沿った運用しかできません。相場の状況などが変わったとしても、途中で投資対象や運用のやり方を変えることはできないのです。そのため、1本の商品で万能なものというのはほとんどないと言ってよいでしょう。バランス型投信なら、「1本で万能」に比較的近いかもしれませんが、バランス型で毎月分配型というのは非常に少ないのが現状です。

 であれば、毎月分配型投信を保有する際にも分散投資を考えることは有効だと思います。投資対象の資産を分散させることで、全体として見たときに安定して分配金を受け取れる可能性があります。最初は1本で構いません、買い増すときなどには別の資産に投資する商品を選んでみるとよいでしょう。

 繰り返しになりますが、毎月分配型投信は現役世代には不向きです。現役世代は、毎月分配型投信での運用を考える必要はありませんし、もし勧められたとしても断わるべきです。しかし、資産を運用しながら取り崩してきたいと考えるリタイア世代にとっては、正しく使えば非常によい仕組みです。

 日本の公的年金は、偶数月にしか入金がありません。また、株式の配当金やリートの分配金も年に2回程度です。毎月のようにお金を受け取れる仕組みは、基本的には毎月分配型投信だけです。毎月いくらかの分配金を受け取るとかなり楽な気持ちになると、多くの高齢者の方から聞きました。ご自身で預金を取り崩すのが難しいというリタイア世代の方は、豊かな老後を過ごすための選択肢として毎月分配型投信を検討してもよいのではないでしょうか。


深野康彦(ふかの・やすひこ)
ファイナンシャルリサーチ代表


1962年生まれ。大学卒業後、クレジット会社を経て独立系FP会社に入社。FP業界歴29年(2017年4月現在)を誇る。金融資産運用設計を研鑽して1996年に独立。現在の有限会社ファイナンシャルリサーチは2006年に設立(起業2社目)。さまざまなメディアやセミナーを通じて、資産運用のほか、住宅ローンや生命保険、あるいは税金や年金などのお金周り全般についての相談業務や啓蒙を幅広く行っている。日本経済新聞夕刊「投信番付」のほか連載多数。BSジャパン「日経モーニングプラス」毎月1回出演。新聞・マネー雑誌、経済誌などへの執筆・取材協力および金融商品などのデータ提供を行いながら、テレビ、ラジオにも多数出演している。

 主な著書
『1万円から始めるETF投資』(日本経済新聞出版社)
『ジュニアNISA入門』(ダイヤモンド社)など多数

 新著
『55歳からはじめる、長い人生後半戦のお金の習慣』(明日香出版)  
『あなたの毎月分配型投資信託がいよいよ危ない!』(ダイヤモンド社)


(取材・文/肥後紀子、撮影/柴田潔)

バックナンバー
ネット投信入門講座
なぜ?投信はネット証券で買うのがおススメなの?
  • 低コスト
  • ファンドの種類
  • 1000円から積立
  • ネットならではの機能

詳しくはこちら

資産倍増プロジェクト
なぜ賢い投資家は「ネット証券」で投信を買うのか