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FXは外国為替を売買する投資商品で、取引の通貨単位はFX会社ごとで異なります

一般的なFX会社では1万通貨を採用しており、米ドルであれば1万ドルが最小取引単位です。

2024年3月現在は米ドル/円が約150円が相場なので、1万通貨ペアを購入する場合には初期投資の費用として約150万円の日本円が必要となります。

しかし、最近では最低取引単位が10分の1の1000通貨で取引可能なFX会社も出ています。
10万円程度の出費で投資に参加できるため、ずいぶん敷居は低くなるでしょう。

そこで今回は、1,000通貨以下で取引できるおすすめのFX口座をご紹介します。

FXの「1000通貨」とは?

そもそも、FXの1,000通貨はどういう意味でしょうか?
FXで「~通貨」というのは、取引する単位のことです。

米ドル円で1,000通貨を取引するという場合、1,000米ドルを売ったり買ったりすることを指します。

取引単位は「Lot」という単位で表示されており、この単位が小さいほど少額から取引が可能です。

Lotが1万通貨単位の証券会社もありますが、最近では多くのFX会社が1,000通貨単位での取引に対応しています。

1000通貨は何ロット(lot)にあたるか?

1,000通貨で取引できるFX会社でも、1,000通貨が何Lotにあたるかは異なります。
一般的には1Lot=1万通貨で、1,000通貨は0.1Lotです。

ただ、ヒロセ通商では1,000通貨が1Lot、10,000通貨が10Lotとされています。

FX会社によってLotの定義が全く異なるので、事前に取引ルールは確認するようにしましょう。

FXの少額取引っていくら必要?

本記事では1,000通貨以下で取引できる会社を少額取引が可能なFX会社として紹介しています。

1万通貨を揃えるには米ドル/円なら100万円以上のお金が必要になりますが、1000通貨であれば10万円と少しのお金があればFXにチャレンジできます。

10万円であればチャレンジしやすいと感じる初心者の方も多いのではないでしょうか?
投資の初心者の型の場合、なるべく少額の資金で投資を始めるのがFXおすすめです。

初めてFXにチャレンジする場合、1000通貨が最小取引単位になっているFX会社を選ぶことがポイントになります。

具体的に1,000通貨はいくら?

1000通貨の場合、米ドル/円なら10万円を超える程度の金額で投資が可能であることが分かりました。

それでは、ほかの通貨ではどうでしょうか。

2024年3月1日現在のレートから、必要になるお金を計算してみました。3

  • 豪ドル/円(97円)=9.7万円
  • ユーロ/円(162円)=16万2千円
  • トルコリラ/円(4.8円)=4800円

米ドル/円と同じく、豪ドル/円やユーロ/円も1000 通貨であれば比較的チャレンジしやすいといえます。

1万通貨の場合、たとえば豪ドル/円であれば90万円が必要です。

必要資金が一気に増えて初心者がチャレンジしにくくなってしまいます。

レバレッジを駆使することでさらに少額での取引が可能

FXでは「レバレッジ」という仕組みを使うことで、さらに少額での取引が可能です。

レバレッジは「てこの作用」という意味合いがあります。
担保として預けた証拠金に対して、最大で25倍のお金を動かすことができます。

仮に米ドル/円でレバレッジ25倍の取引を行うとしましょう。

レバレッジ1倍だったときは1000通貨で10万円が必要でしたが、25倍のレバレッジを効かせれば25分の1の資金で10万円分の取引ができます。

必要になる資金はわずか4,000円です。

ただし、わずか4,000円の投資で損失も10万円と取引と同等です。
理論上は投資が可能ですが、ギリギリでの投資はあっという間に損失が膨らむ可能性があります。

1000通貨取引は結局いくらかかる?(米ドル円が100円だった場合)

  • レバレッジ1倍なら10万円必要
  • レバレッジ25倍なら4000円必要

※レバレッジはFX会社によっては自分で自由に設定できない場合もあるので注意!

1,000通貨単位なら1万通貨単位よりも柔軟な取引が可能

具体的に1,000通貨でどれくらい少額での取引ができるかは、取引する通貨によっても異なります。

米ドル円で考えてみましょう。

2022年7月16日時点の米ドル円は1米ドル約138.5円です。分かりやすくするために1ドル100円で考えてみます。

証拠金が10万円あれば、1,000通貨ならレバレッジなしでも取引可能です。
1万通貨の場合はトレード可能ですが、レバレッジを10倍に設定しないと取引ができません。

証拠金が1万円しかない場合、1万通貨単位では取引できません。
レバレッジを最大の25倍に設定しても、4万円の証拠金が必要になるためです。

1,000通貨であれば、レバレッジ10倍までかければ取引できます。

このように、1,000通貨単位であれば、何十万円もお金が無くても取引が可能で、レバレッジを無理に高くする必要もありません。

1,000通貨のFX取引で月5万円稼ぐのは可能?

FXでどれだけの利益を出せるかは、運用する金額によっても異なります。

ここでは運用額が50万円と仮定して、月5万円稼ぐことができるのかをシミュレーションしてみましょう。

米ドル円が1ドル100円のときに1,000通貨・レバレッジ5倍の取引をすると月5万円の利益を取るには1,000pipsが必要(1,000pips×0.01×1000通貨=1万円)です。

毎月20日のトレード日数があると仮定すると、1日あたり50pipsをとる必要があります。

これは、やってみると分かりますが簡単な金額ではありません。
1日中取引を行うスキャルピングで届く可能性がある、というレベルです。

安定的に5万円の利益を狙いたい場合、自己資金を上記の2倍の100万円くらいは用意しておきたいところです。

少額取引できるFX口座はどこ?人気口座を比較

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SBI FX
トレード
GMO外貨 MATSUI FX LINE FX LIGHT FX みんなのFX LION FX
(ヒロセ通商)
FXプライム
byGMO
最低
取引単位
1通貨 1,000通貨 1通貨 1,000通貨 1,000通貨 1,000通貨 1,000通貨 1,000通貨
スプレッド
(米ドル円)
0.18銭 0.2銭
原則固定
0.2銭 0.2銭 0.2銭 0.2銭 0.2銭 0.1銭(原則固定 例外あり※1
通貨ペア 34 24 20 23 29 34 50 20
ポイント SBI
ポイント
なし 松井証券
ポイント
なし なし なし なし なし
キャンペーン 最大
50,000円
キャッシュバック
新規口座開設&
お取引で
最大550,000円
キャッシュバック
1万通貨取引ごとに
キャッシュバック
最大
5,000円
プレゼント
最大
50,000円
キャッシュバック
最大
400,000円
キャッシュバック
最大
10,000円
キャッシュバック
口座開設で最大
100,000円
キャッシュバック

調査日:2024年3月1日
※1shot 50万ドル以下の場合
※1:1取引当たりの取引上限:10万通貨以下| 1日当たりの新規取引数量上限:300万通貨以下
対象時間:午前9時~翌午前4時まで

最小取引単位が1,000通貨以下のFX会社を比較した結果、SBI FXトレードと松井証券<が1通貨から取引できるということがわかりました。

さらに、SBIFXトレードは注文数量が1~1,000の場合、スプレッドが米ドル/円でも0.09銭と他を圧倒する狭さ

少額で取引したい人にはうってつけの性能です。

1000通貨で取引できるおすすめのFX口座8選

1万通貨でトレードするには、米ドル/円なら約130万円以上のお金が必要になりますが、1000通貨であれば10万円のお金があればFXにチャレンジできます。

10万円であればチャレンジしやすいと感じる初心者の方も多いのではないでしょうか?
ここでは1,000通貨以下から取引が始められるFX会社を紹介します。

SBI FXトレード|1通貨から取引可能

  • 1通貨から取引可能
  • 注文数量が1~1,000通貨だとスプレッドが狭い
  • 通貨ペアが34と選択肢が多い
取引通貨単位 1通貨~
取り扱い通貨ペア 34種類
キャンペーン 条件達成で最大50,000円キャッシュバック
公式サイト https://www.sbifxt.co.jp/

SBI FXトレードは1通貨から取引可能な点が魅力のFX会社です。

同じ1通貨から取引できる松井証券に比べ、取り扱いペアが多い点や注文数量が1,000通貨以下だとスプレッドが最狭水準であるため少額で始めたい方におすすめです。

1,000通貨以上の取引でも米ドル円0.18銭と、他FX会社と同等のスプレッドになるので、今後取引通貨数が増えたとしても最狭水準で取引が可能となっています。

MATSUI証券 FX|約100円からFX取引

  • 1通貨から取引可能
  • 取引ツールが高機能
取引通貨単位 1通貨~
取り扱い通貨ペア 20種類
キャンペーン 対象通貨ペアの新規建取引1万通貨ごとに5円キャッシュバック
公式サイト https://fx.matsui.co.jp/

松井証券のMATSUI FXは、約100円から取引できるFX会社です。1通貨から取引できるという点から、最初は慣れるまで少額で取引をスタートしたいという初心者の方にもおすすめできます。

また、スマホアプリには全通貨の為替レート&チャートを同時に表示する機能がついており、ひと目で為替の状況が分かるようになっていて優秀です。

LINE FX|人気急上昇のスマホ証券

  • 1,000通貨から取引可能
  • LINE通知が優秀
  • デモトレード不可能という点が惜しい
取引通貨単位 1,000通貨~
取り扱い通貨ペア 23種類
キャンペーン 条件達成で最大5,000円プレゼント
公式サイト https://line-fx.com/logout

LINE FXは、誰もがなじみのあるLINEが運用しているFX口座です。
LINE FXの最低取引単位は1,000通貨なので、10,000通貨の場合と比べて少額から取引することができます。

FXの相場などの情報がLINEで送られてくるという点はLINEならではのサービス。
LINEによる通知で常に情報をチェックできるので、取引のタイミングを逃しません。

デメリットとしては、デモトレードができないことが挙げられます。
少額から始めて実際の取引に慣れることも必要なのですが、「最初はやはりデモトレードから始めて練習したい」という方には向いていません。

LIGHT FX|業界最高水準のスワップ

  • 1,000通貨から取引可能
  • スワップポイントが高い
  • スプレッドが狭い
取引通貨単位 1,000通貨~
取り扱い通貨ペア 29種類
キャンペーン 条件達成で最大5万円キャッシュバック
公式サイト https://lightfx.jp/

LIGHT FXは1000通貨から取引可能なのはもちろん、スワップポイントが業界最高水準という点も評価されています。

例えば南アフリカランド円の買いスワップが10万通貨あたり91円など(2021年8月25日時点)、魅力的な数字が並んでいるので、スワップポイントに興味のある方にもおすすめです。

また、スプレッドも業界最狭水準なので、取引コストをできるだけ抑えながらトレードすることが可能です。

みんなのFX|業界最狭水準のスプレッド

  • 1,000通貨から取引可能
  • スプレッドが狭い
  • ツールが使いやすく、デモトレードも可能
取引通貨単位 1,000通貨~
取り扱い通貨ペア 31種類
公式サイト https://min-fx.jp/

みんなのFXは、トレイダース証券が運営するFX会社です。

1000通貨で始められることはもちろん、スプレッドの狭さでも業界屈指であり、デイトレードやスキャルピングなど1日のなかで頻繁に取引を繰り返したい人にとってコストを抑えることが可能です。

トレーダーが活用したいツールが取り揃えられている点でも優れています。

たとえば「ヒートマップ」というツールでは通貨の強弱がグラフ化されているほか、通貨ペアの売買比率や価格分布が分かる機能がついているなど取引に役立つ機能が満載です。

また、無料でデモトレードもできます。

LION FX(ヒロセ通商)|通貨ペアが豊富

  • 1,000通貨から取引可能
  • 通貨ペア数が多い
  • ひと味違った視点からの情報コンテンツ
取引通貨単位 1,000通貨~
取り扱い通貨ペア 50種類
キャンペーン 友達紹介キャンペーン
条件達成で1万円キャッシュバック
公式サイト https://hirose-fx.co.jp/

ヒロセ通商のLION FXは、1000通貨から取引可能というだけでなく、通貨ペア数が50種類と他のFX口座に比べて多いことが特徴です。ヒロセ通商のみ取引がある通貨ペアも存在します。

また、ヒロセ通商の公式サイトには、他のFX会社では見られないようなひと味違った視点からのユニークな情報コンテンツが豊富にあります。

GMO外貨|アプリが人気

  • 1,000通貨から取引可能
  • スマホ・タブレット向けのアプリ「外貨ex」が使いやすい
取引通貨単位 1,000通貨~
取り扱い通貨ペア 24種類
キャンペーン 新規口座開設&お取引で最大550,000円キャッシュバック
公式サイト https://www.gaikaex.com/

GMO外貨はスマホアプリの開発力に定評があります。

スマホ向けの「外貨ex」は、タップ操作のスマートフォンでも直感的な取り扱いが可能です。

FX以外にも「オプショントレード」という選択肢も用意されており、FX以外にも投資にチャレンジしたい投資家の人にも選ばれています。

少額取引に使うFX会社を選ぶポイント

少額から取引できるというメリットがある1,000通貨取引ですが、1回の取引で得られる利益が小さくなりやすい欠点があります。

収益性を高めるために、以下の3つのポイントに注目してFX会社を探すことをおすすめします。

  • スプレッドが狭いこと
  • アプリの使い勝手が良いこと
  • デモトレードが使えること

スプレッドが狭いこと

スプレッドは買値と売値の差額のことで、実質的にFX会社に支払う手数料にあたります。

スプレッドが狭い(買値と売値の差が小さい)ほどコストが減り、手元に残る利益が大きくなります。

たとえば米ドル円のスプレッドが0.2銭と0.3銭のFX会社があったとします。
1日1,000通貨の取引をした場合のコスト差は以下のとおりです。

  • 1,000通貨×0.2銭=2円
  • 1,000通貨×0.3銭=3円

わずか1円の差なので、大した違いではないように感じます。

ただ、同じ取引を1ヶ月(土日祝日を除いた20日と仮定)続けると、その差は20円、1年で240円とどんどん大きくなります。

1日の取引量が大きくなれば、その差はさらに開くことになります。
長期的にFXで利益を狙うなら、0.1銭でもスプレッドが狭いFX会社を選びましょう。

アプリの使い勝手が良いこと

アプリ(PC専門で取引するならPC向けツール)の使い勝手も重要です。
アプリが使いにくいと誤発注による損失や減益が発生する可能性があります。

「ほんのちょっと使いにくいかも」という違和感が、長い目線でみれば収益性に関わる可能性があることを知っておきましょう。

無料のデモトレードを利用して、利用前にツールやアプリの使い勝手を試しておくべきです。

いくつかを試して、もっとも違和感なく利用できるFX会社がおすすめです。

デモトレードが使えること

初心者の方がFX会社を探す場合、無料でデモトレードが使えるFX会社がおすすめです。

先ほど紹介したように、自分が使いたいツールやアプリの使い勝手を確かめることもできますし、1,000通貨単位で取引して得られる損益を感覚で掴めるようになります。

デモトレードなら自分のお金を使わなくても良いので、万が一損失が発生したとしても、自分の財布の中身が減ることはありません。

少額でFX取引できるメリット

  • 少額でFXにチャレンジできる
  • 細かい単位での資金管理ができる
  • 損失を最小限にできる
  • 心理的な余裕ができる
  • FXの経験を積める

少額でFXにチャレンジできる

すでに紹介したとおり、1000通貨単位であれば1万通貨単位のFX会社と比較して10分の1の資金でFX取引が行えます。

通貨ペアによっては1000通貨が数千円単位の場合もあり、生活するうえで発生した余剰資金を利用して始められるのがメリットです。

細かい単位での資金管理ができる

1,000通貨で取引できることは、資金管理の面でもメリットがあります。

取引通貨が1万通貨単位の場合は、1万通貨ごとしか取引数量を増やせません。
1,000通貨単位であれば1,000→2,000→3,000通貨と、成績を見ながら徐々に取引金額を増やすことが可能です。

複数回に分けて分散エントリーすることでリスクをコントロールできるほか、複数の通貨ペアへの分散投資も可能です。

損失を最小限にできる

もし、最初に100万円前後のお金を投入して損失が発生した場合、半分を失ってしまうと50万円の損失です。
あるいは負け方によってはほとんどの資金を失う可能性もゼロではありません。

トレードに絶対はありませんから、初心者では大きな損失を出すこともあるでしょう。

少額取引で仕組みを理解することで、そこまでの大損になる可能性を未然に防ぐことが可能です。
最大でも10万円の損失と分かっていれば、精神的な余裕にもつながります。

心理的な余裕ができる

投資を行う場合、自分のお金を使うことによって、さまざまな心理的なブレーキが発生します。

たとえば「塩漬け」という行為があります。
損失が出ている株や取引について、損失確定させるのが怖いあまり、売却することなく持ち続けてしまうことです。

また、逆に少しでも利益が出ていれば、(本来ならもっと利益を得られる可能性があるのにもかかわらず)損失になる前に少しでも早く利益確定しようとする心理も働くことがあります。

いずれも「損が嫌だ」という人間の本能がそうさせると言われています。

一方で少額取引の場合、この恐怖心が少なくなることで、余裕をもった取引ができるのがメリットです。

100万円を投資して10%の損失だと10万円を失いますが、10万円なら1万円で済みます。

「損したくない」という心理的なブレーキが弱くなることで、適切なタイミングでの利益確定・損切につながることが期待できます。

FXの経験を積める

FXなどの取引では、大きな損失を出して、もう取引できない金銭的・精神的な状態に陥ることを「退場」と呼ぶことがあります。

この「退場」を防ぐためにも少額取引が便利です。

FXに関するノウハウ本が書店で簡単に手に入りますが、実戦経験がないと机上の空論になってしまって意味がありません。
少額であっても自分のお金を使うことで、身につけようという本気度も異なったものになります。

本には載っていない利益・損失が発生することで、本の情報が生の情報にアップデートされます。
より実践向きな知識を身につけられるでしょう。

しかし、1万通貨の取引では失敗の経験=損失が許容できない金額になることがあります。
失敗を次に活かす前に「退場」してしまうことも考えられるでしょう。

失敗を重ねて経験を積むには、1000通貨は丁度いい投資額といえるのです。

少額でFX取引するデメリット

1000通貨単位の取引であれば、1万通貨単位の10分の1になるため初心者でも気軽に投資が可能ですが、デメリットも少なからずあります。

  • 利益額が小さくなる
  • 緊張感が薄れることも
  • レバレッジに頼ると追証・ロスカットにつながる

利益額が小さくなる

1万通貨と比較して、1000通貨は損失も10分の1ですが、利益も10分の1です。

1回の利益が小さいことで、「もっと大きな利益が欲しい」という心理状態になることが考えられます。

レバレッジを大きくすることで大きな利益を狙うことができるようになりますが、損失の可能性も上がります。

高レバレッジで取引したことで、かえって損失が大きくなる可能性もあるでしょう。

初心者の方の場合は大きなリターンを得ることではなく、いかに大きな損失を出さずにチャートの流れを読めるようになるかのほうが大切です。

最初は少額取引で成功体験と失敗体験を積み重ね、その後で慣れてきたら少しずつレバレッジを高くしたり投資額を増やしたりして自分流の投資方法を見つけていきましょう。

緊張感が薄れることも

1000通貨単位のFXでの損失は1万通貨の10分の1です。

最初はドキドキしながら取引していても損失の小ささから慎重さが失われ、慣れてくると分析が疎かになってミニゲーム感覚で投資してしまうこともあります。

FXはギャンブルとは違い、チャートのテクニカル分析を駆使することで相場の先読みも可能です。
しかし、単にマネーゲームになってしまうと先読みの技術も知識も身につきません。

単に2択を当てる丁半博打になっては意味がありません。

あくまでも投資ですから、いかに安定的に利益を得られるかを念頭に、1回の取引に集中することが大切です。

レバレッジに頼ると追証・ロスカットにつながる

レバレッジをきかせた取引では相場が逆行した場合はリスクが高まります。
少ない資金で目いっぱいまで使ってポジションを持ってしまうと、損失によって証拠金が尽きてしまうことがあるのです。

このような少額取引の際に気を付けるべきは「ロスカット」です。

FX会社によって「ロスカットライン」が定められており、このラインを割ると強制的にポジションが決済されます。

少額とはいえ、退場を防ぐためにはロスカットラインを意識した投資が必要です。

たとえば6万円の自己資金で5万円を使って、100万円分の米ドル(1ドル100円)の買いポジションを建てるとしましょう。

ドル円が98円になった場合は2万円の損失になり、6万円のうち3分の1が損失します。
さらに円高が進み、ドル円97円では3万円の損失になって資金の半分が含み損の状態です。

ロスカットラインが60%のFX会社の場合、ここでロスカットが発動してポジションは強制的に決済されます。

FXの1,000通貨取引を活用してプロトレーダーを目指す方法

1,000通貨単位で取引できるFX会社は、初心者がFXを始めるには最適です。
ぜひ1,000通貨で経験を積んで、一人前のトレーダーを目指しましょう。

ここでは、1,000通貨単位のFX会社でデビューしてから、プロトレーダーを目指すための流れの例をご紹介します。

バックテストを行う

バックテストとは、自分のトレードツールを過去の値動きに当てはめて、どんな成績になるかを検証する作業のことです。

バックテスト用のツールを使えば、有料ですが数年分のバックテストを瞬時に行えます。

スプレッドの設定によって結果が大きく変わることがあるので、現状のスプレッドを正確に入力してコストを算出しましょう。

フォワードテストを行う

フォワードテストは、現在の値動きを使って損益を検証する作業のことです。
要するに「デモトレード」のことですね。

デモトレードであれば自分のお金を使わず、実際の相場でFXルールの検証が可能です。

1,000通貨で取引してみる

バックテストとフォワードテストの結果が良好であれば、早速本番のFX取引を行って利益を狙いましょう。

このとき、いきなり資金をつぎ込まないのがポイントです。

1,000通貨で取引できるFX会社であれば、1,000通貨の少額投資で利益が出せるかの検証を行えます。

運用金額を徐々に増加させる

1,000通貨単位の少額単位で利益が出せたら、取引単位を徐々に増やしていきましょう。

取引額を増やせば利益と損失の金額が大きくなるので、取り返しがつく段階で成績を検証します。

結果が思わしくないようであればバックテストに戻り、別のルールで試してみましょう。

重要なのは上記の手順を守ってトレードすることです。
FXで大きく儲けたいからと焦って本番の取引から始めると、大きな損失を出す原因になりかねません。

1,000通貨のFX取引で損しないためのポイント

1,000通貨での取引は1万通貨に比べて損失の額が10分の1になるので安心しがちですが、油断するとあっという間に損失が膨らむことが考えられます。

1,000通貨の取引でも以下で紹介するポイントを守って取引することをおすすめします。

  • 損切りするポイントを明確にする
  • キャッシュバックキャンペーンの収入も考慮する

損切りするポイントを明確にする

FXには「損小利大」という考え方があるのをご存知でしょうか?

文字通り「損失はできるだけ小さく、利益はできるだけ大きくする」という意味です。

FXで100%勝つことはほぼできず、必ず損失を被る取引が発生します。
この損失額をいかに小さくできるかが、FXのポイントです。

仮に10回のトレードで9回負けたとしても、1回の利益が9回の損失を上回れば失敗とはいえません。

損失を最小限に抑えるためには、損切りのルールを明確にしておくことです。

  • 自分が許容できる最大損失額を事前に決める
  • 相場が自分の予想と逆行したら手仕舞いする

このようなルールを決めたあとは、徹底して守ることで損失を減らすことにつながります。

キャッシュバックキャンペーンの収入も考慮する

証券会社によって、取引額に応じたキャッシュバックキャンペーンが行われる場合があります。

キャンペーンを上手に利用することで、損失の補填や利益の増額につながる場合があります。

キャッシュバックキャンペーンの条件や金額は証券会社ごとに異なるので、乗り換える前に必ず確認してみましょう。

FXの1,000通貨取引に関するQ&A

最後に、1,000通貨単位でFX取引を行う初心者の方が感じやすい疑問と回答をまとめました。

1,000通貨でスキャルピングができるFX会社はある?
あります。
たとえばヒロセ通商のLION FXでは1,000通貨で取引でき、おまけにスキャルピング取引ができることが公式で示されています。

Q.スキャルピングはできますか?
A.スキャルピングは可能です。
パソコン、スマートフォン等、各アプリにスキャルピングに特化した「クイック注文」をご用意しております。
引用元:ヒロセ通商|よくある質問

1,000通貨で取引できるFX会社でもスキャルピングが禁止になっていたり、実質的に制限されたりすることもあります。
ヒロセ通商のように、公式でスキャルピングOKが明示されたFX会社がおすすめです。

,000通貨でFX取引する時の最低証拠金はいくら?
1,000通貨単位の最低証拠金は、通貨ペアによっても異なります。
米ドル円が1ドル100円だったと仮定すると、1,000通貨単位で必要な最低証拠金は4,000円です。
1米ドル100円×1,000通貨なので通常は10万円が必要ですが、レバレッジ25倍を利かせれば25分の1の4,000円で取引できます。

少額取引はメリットも多いが利益も少ない

今回は少額でFXを取引できるおすすめの会社を紹介しました。

1通貨から取引はできますが、将来的な利益の面を考えると1,000通貨から程度取引するのが理想的です。

1,000通貨であればリスクとリターンのバランスが良く、緊張感をもって投資に臨めます。

1通貨からとりあえず初めて見たい人はSBI FX トレードを、1,000通貨から取引したい人はGMO外貨を選ぶといいでしょう。