MENU

FXは外国為替を売買する投資商品で、取引の通貨単位はFX会社ごとで異なります

一般的なFX会社では1万通貨を採用しており、米ドルであれば1万ドルが最小取引単位です。

2024年3月現在は米ドル/円が約150円が相場なので、1万通貨ペアを購入する場合には初期投資の費用として約150万円の日本円が必要となります。

しかし、最近では最低取引単位が10分の1の1000通貨で取引可能なFX会社も出ています。
10万円程度の出費で投資に参加できるため、ずいぶん敷居は低くなるでしょう。

そこで今回は、1,000通貨で取引できるFX おすすめ口座をご紹介します。

日本でFX業を行う為には金融商品取引業の登録が必要です。
未登録のFX業者は違法になるので、口座を開設する際には注意しましょう。

FXの「1000通貨」は何円になる?

そもそも、FXの1,000通貨はどういう意味でしょうか?
FXで「~通貨」というのは、取引する単位のことです。

米ドル円で1,000通貨を取引するという場合、1,000米ドルを売ったり買ったりすることを指します。

取引単位は「Lot」という単位で表示されており、この単位が小さいほど少額から取引が可能です。

Lotが1万通貨単位の証券会社もありますが、最近では多くのFX会社が1,000通貨単位での取引に対応しています。

1000通貨は何ロット(lot)にあたるか?

1,000通貨で取引できるFX会社でも、1,000通貨が何Lotにあたるかは異なります。
一般的には1Lot=1万通貨で、1,000通貨は0.1Lotです。

ただ、ヒロセ通商では1,000通貨が1Lot、10,000通貨が10Lotとされています。

FX会社によってLotの定義が全く異なるので、事前に取引ルールは確認するようにしましょう。

FXの少額取引っていくら必要?

本記事では1,000通貨以下で取引できる会社を少額取引が可能なFX会社として紹介しています。

1万通貨を揃えるには米ドル/円なら100万円以上のお金が必要になりますが、1000通貨であれば10万円と少しのお金があればFXにチャレンジできます

10万円であればチャレンジしやすいと感じる初心者の方も多いのではないでしょうか?
投資の初心者の型の場合、なるべく少額の資金で投資を始めるのがFXおすすめです。

初めてFXにチャレンジする場合、1000通貨が最小取引単位になっているFX会社を選ぶことがポイントになります。

1,000通貨は具体的にいくらになるか計算

1000通貨の場合、米ドル/円なら10万円を超える程度の金額で投資が可能であることが分かりました。

それでは、ほかの通貨ではどうでしょうか。

2024年11月1日現在のレートから、必要になるお金を計算してみました。3

  • 豪ドル/円(97円)=9.7万円
  • ユーロ/円(162円)=16万2千円
  • トルコリラ/円(4.8円)=4800円

米ドル/円と同じく、豪ドル/円やユーロ/円も1000 通貨であれば比較的チャレンジしやすいといえます。

1万通貨の場合、たとえば豪ドル/円であれば90万円が必要です。

必要資金が一気に増えて初心者がチャレンジしにくくなってしまいます。

レバレッジを大きくすることでさらに少額での取引が可能

FXでは「レバレッジ」という仕組みを使うことで、さらに少額での取引が可能です。

レバレッジは「てこの作用」という意味合いがあります。
担保として預けた証拠金に対して、最大で25倍のお金を動かすことができます。

仮に米ドル/円でレバレッジ25倍の取引を行うとしましょう。

レバレッジ1倍だったときは1000通貨で10万円が必要でしたが、25倍のレバレッジを効かせれば25分の1の資金で10万円分の取引ができます。

必要になる資金はわずか4,000円です。

ただし、わずか4,000円の投資で損失も10万円と取引と同等です。
理論上は投資が可能ですが、ギリギリでの投資はあっという間に損失が膨らむ可能性があります。

1000通貨取引は結局いくらかかる?(米ドル円が100円だった場合)

  • レバレッジ1倍なら10万円必要
  • レバレッジ25倍なら4000円必要

※レバレッジはFX会社によっては自分で自由に設定できない場合もあるので注意!

1,000通貨単位なら1万通貨単位よりも柔軟な取引が可能

具体的に1,000通貨でどれくらい少額での取引ができるかは、取引する通貨によっても異なります。

米ドル円で考えてみましょう。

2024年12月4日時点の米ドル円は1米ドル約150.42円です。
分かりやすくするために1ドル100円で考えてみます。

証拠金が10万円あれば、1,000通貨ならレバレッジなしでも取引可能です。
1万通貨の場合はトレード可能ですが、レバレッジを10倍に設定しないと取引ができません。

証拠金が1万円しかない場合、1万通貨単位では取引できません。
レバレッジを最大の25倍に設定しても、4万円の証拠金が必要になるためです。

1,000通貨であれば、レバレッジ10倍までかければ取引できます。

このように、1,000通貨単位であれば、何十万円もお金が無くても取引が可能で、レバレッジを無理に高くする必要もありません。

1,000通貨のFX取引で月5万円稼ぐのは可能?

1,000通貨のFX取引で月5万円を稼ぐことは、理論上は可能ですが、実現はかなり難しいと言わざるを得ません。

具体的な数字で説明していきましょう。

1,000通貨の取引で月5万円を稼ぐためには、1ヶ月の収益率が極めて高くなる必要があります。

例えば、米ドル/円で1,000通貨を取引する場合、必要証拠金は約1万円程度です(レバレッジ25倍の場合)。月5万円の利益を出すためには、元手の約500%もの利益率が必要となります。

具体的な取引例で見てみましょう。

米ドル/円で1円の値動きがあった場合、1,000通貨では1,000円の損益が発生します。
つまり、月5万円を稼ぐためには、最低でも50pips(0.5円)の利益を確実に積み重ねる必要があります。これは、値動きのタイミングを完璧に捉え、かつ損失を出さないという、極めて困難な条件が必要となります。

また、このような高い収益率を目指すには、必然的にリスクも大きくなります。わずかな相場の変動で証拠金を大きく超える損失が発生する可能性もあり、資金管理の面で非常に危険です。

より現実的なアプローチとしては、取引資金を増やすか、月々の目標収益を下げることをお勧めします。例えば、10,000通貨(証拠金約10万円)で月5%の収益を目指すなど、無理のない取引計画を立てることが重要です。

また、デモ取引で十分な経験を積み、リスク管理の手法を確立してから実取引を始めることも必要です。FX取引では、大きな利益を追い求めるよりも、着実に小さな利益を積み重ねていく姿勢が長期的な成功につながります。

初心者のうちは、高い収益率を目指すのではなく、まずは損失を出さない取引手法の確立に重点を置くべきです。そして、取引経験と資金を徐々に増やしていくことで、安定した収益を目指すことができます。

少額取引できるFX口座はどこ?低資金でできる人気口座を比較

 

SBI FX
トレード
GMO外貨 MATSUI FX LINE FX LIGHT FX みんなのFX LION FX
(ヒロセ通商)
FXプライム
byGMO
最低
取引単位
1通貨 1,000通貨 1通貨 1,000通貨 1,000通貨 1,000通貨 1,000通貨 1,000通貨
スプレッド
(米ドル円)
0.18銭 0.2銭
原則固定
0.2銭 0.2銭 0.2銭 0.2銭 0.2銭 0.1銭(原則固定 例外あり※1
通貨ペア 34 24 20 23 29 34 50 20
ポイント SBI
ポイント
なし 松井証券
ポイント
なし なし なし なし なし
キャンペーン 最大
50,000円
キャッシュバック
新規口座開設&
お取引で
最大550,000円
キャッシュバック
1万通貨取引ごとに
キャッシュバック
最大
5,000円
プレゼント
最大
50,000円
キャッシュバック
最大
400,000円
キャッシュバック
最大
10,000円
キャッシュバック
口座開設で最大
100,000円
キャッシュバック

調査日:2024年12月1日
※1shot 50万ドル以下の場合
※1:1取引当たりの取引上限:10万通貨以下| 1日当たりの新規取引数量上限:300万通貨以下
対象時間:午前9時~翌午前4時まで

最小取引単位が1,000通貨以下のFX会社を比較した結果、SBI FXトレードと松井証券<が1通貨から取引できるということがわかりました。

さらに、SBIFXトレードは注文数量が1~1,000の場合、スプレッドが米ドル/円でも0.09銭と他を圧倒する狭さ

少額で取引したい人にはうってつけの性能です。

1000通貨で取引できるおすすめのFX口座8選

1万通貨でトレードするには、米ドル/円なら約130万円以上のお金が必要になりますが、1000通貨であれば10万円のお金があればFXにチャレンジできます。

10万円であればチャレンジしやすいと感じる初心者の方も多いのではないでしょうか?
ここでは1,000通貨以下から取引が始められるFX会社を紹介します。

SBI FXトレード|1通貨から取引可能

  • 1通貨から取引可能
  • 注文数量が1~1,000通貨だとスプレッドが狭い
  • 通貨ペアが34と選択肢が多い
取引通貨単位 1通貨~
取り扱い通貨ペア 34種類
キャンペーン 条件達成で最大50,000円キャッシュバック
公式サイト https://www.sbifxt.co.jp/

SBIFXトレードは初心者から上級者まで利用しやすいFX取引サービスを展開しています。
最小取引単位が1通貨からスタートできる特徴があり、投資資金が少ない方でも気軽にFX取引を始められます。

取扱通貨ペアは25種類と豊富で、1,000通貨以下の取引では業界最狭水準のスプレッドを実現しています。
特に米ドル円のスプレッドは0.18銭に設定されており、取引コストを抑えた運用が可能です。取引数量が1,000通貨を超えた場合でも、スプレッドは業界標準水準を維持しており、大口取引にも対応しています。

投資経験が浅い方は少額から始めて、徐々に取引量を増やしていくことをお勧めします。
SBIFXトレードなら取引規模に関係なく、リーズナブルな手数料で取引を続けられます。

MATSUI証券 FX|約100円からFX取引

  • 1通貨から取引可能
  • 取引ツールが高機能
取引通貨単位 1通貨~
取り扱い通貨ペア 20種類
キャンペーン 対象通貨ペアの新規建取引1万通貨ごとに5円キャッシュバック
公式サイト https://fx.matsui.co.jp/

松井証券のMATSUI FXは、初回投資額100円程度から外国為替取引を開始できます。
最小1通貨単位での売買に対応しているため、FX取引に慣れていない方でも資金リスクを最小限に抑えながら学習を進められます。

スマートフォン専用アプリの特長は、全通貨ペアの相場状況をリアルタイムで一画面に表示できる点です。
多通貨の為替レートとチャートを同時に確認でき、相場変動を見逃しにくい設計になっています。

FX初心者向けのサービスとして、取引手順を丁寧に解説する学習コンテンツも用意されています。
さらに取引に慣れてきた段階で、投資額を徐々に増やしていくことも可能です。

LINE FX|人気急上昇のスマホ証券

  • 1,000通貨から取引可能
  • LINE通知が優秀
  • デモトレード不可能という点が惜しい
取引通貨単位 1,000通貨~
取り扱い通貨ペア 23種類
キャンペーン 条件達成で最大5,000円プレゼント
公式サイト https://line-fx.com/logout

LINE FXは、コミュニケーションアプリLINEを展開する企業が提供する外国為替取引サービスです。
最低取引単位を1,000通貨に設定しており、従来の10,000通貨と比較して参入しやすい金額で取引を始められます。

LINE FXならではの強みは、相場情報をLINEアプリで受け取れる点です。
為替市場の動向や重要な経済指標の発表タイミングをLINEの通知機能で確認でき、取引機会を効果的に捉えられます。

ただし、LINE FXにはデモトレード機能が搭載されていません。
実際の資金を使用せずに取引練習をしたい投資家には、他のFX会社の利用をお勧めします。実戦形式での取引に自信がある方や、少額から実践的に学びたい方に適したサービスといえます。

LIGHT FX|業界最高水準のスワップ

  • 1,000通貨から取引可能
  • スワップポイントが高い
  • スプレッドが狭い
取引通貨単位 1,000通貨~
取り扱い通貨ペア 29種類
キャンペーン 条件達成で最大5万円キャッシュバック
公式サイト https://lightfx.jp/

LIGHT FXは外国為替取引において、1,000通貨から取引が可能な投資サービスを提供しています。
特筆すべき特徴は高水準のスワップポイント設定と低スプレッド取引です。

スワップポイントの具体例では、南アフリカランド円の買い建てで10万通貨あたり91円を獲得できます(2024年8月25日現在)。
長期保有による金利収入を重視する投資戦略に有効な数値となっています。

スプレッドは市場でも狭い水準に設定されており、売買コストを低く抑えられます。
短期売買と長期保有のどちらの投資スタイルでも、収益機会を逃さない取引環境が整えられています。

みんなのFX|業界最狭水準のスプレッド

  • 1,000通貨から取引可能
  • スプレッドが狭い
  • ツールが使いやすく、デモトレードも可能
取引通貨単位 1,000通貨~
取り扱い通貨ペア 31種類
公式サイト https://min-fx.jp/

みんなのFXは、トレイダース証券が展開する外国為替取引サービスです。
最小取引単位は1,000通貨から設定されており、市場最狭水準のスプレッドで取引できます。
売買手数料が抑えられるため、デイトレードやスキャルピングなど高頻度取引を行う投資家に適しています。

投資判断をサポートする分析ツールも充実しています。
「ヒートマップ」機能では通貨ごとの強弱関係をグラフ表示し、各通貨ペアの売買比率や価格分布も確認できます。
市場分析から取引実行まで必要な機能が網羅されています。

投資初心者向けには無料のデモトレード環境が用意されています。
実際の資金を使わずに取引手法を学習でき、実践的なトレード経験を積むことができます。実取引への移行もスムーズに進められる仕組みになっています。

LION FX(ヒロセ通商)|通貨ペアが豊富

  • 1,000通貨から取引可能
  • 通貨ペア数が多い
  • ひと味違った視点からの情報コンテンツ
取引通貨単位 1,000通貨~
取り扱い通貨ペア 50種類
キャンペーン 友達紹介キャンペーン
条件達成で1万円キャッシュバック
公式サイト https://hirose-fx.co.jp/

LION FXは、ヒロセ通商が提供する外国為替取引サービスです。
最小取引単位は1,000通貨からスタートでき、50種類の通貨ペアを取り扱っています。
一部の通貨ペアはLION FX独自の取扱商品となっており、投資の選択肢が広がります。

市場分析には独自の視点を取り入れた情報コンテンツを活用できます。
ヒロセ通商の公式サイトでは、一般的な相場解説とは異なる切り口で為替市場を分析し、投資判断に役立つ独自の見解を提供しています。

投資家は豊富な通貨ペアから取引機会を見出せるほか、ユニークな市場分析情報を活用して投資戦略を組み立てられます。
マイナー通貨への投資や分散投資を検討している方に適した取引環境が整っています。

GMO外貨|アプリが人気

  • 1,000通貨から取引可能
  • スマホ・タブレット向けのアプリ「外貨ex」が使いやすい
取引通貨単位 1,000通貨~
取り扱い通貨ペア 24種類
キャンペーン 新規口座開設&お取引で最大550,000円キャッシュバック
公式サイト https://www.gaikaex.com/

GMO外貨は、スマートフォンに特化した外国為替取引サービスを展開しています。専用アプリ「外貨ex」はタッチパネル操作に最適化され、直感的な操作性で取引できる設計になっています。

投資商品の特徴は、通常のFX取引に加えて「オプショントレード」商品も利用できる点です。投資手法の幅を広げたい投資家は、相場状況に応じて二つの取引手法を使い分けられます。

スマートフォンを主な取引ツールとして活用したい方や、FX取引とオプション取引を組み合わせた投資戦略を実践したい方に向いています。モバイル環境でも本格的な投資活動が展開できる取引プラットフォームとなっています。

少額取引に使うFX会社を選ぶポイント

少額から取引できるというメリットがある1,000通貨取引ですが、1回の取引で得られる利益が小さくなりやすい欠点があります。

収益性を高めるために、以下の3つのポイントに注目してFX会社を探すことをおすすめします。

  • スプレッドが狭いこと
  • アプリの使い勝手が良いこと
  • デモトレードが使えること

スプレッドが狭いこと

スプレッドは買値と売値の差額のことで、実質的にFX会社に支払う手数料にあたります。

スプレッドが狭い(買値と売値の差が小さい)ほどコストが減り、手元に残る利益が大きくなります。

たとえば米ドル円のスプレッドが0.2銭と0.3銭のFX会社があったとします。
1日1,000通貨の取引をした場合のコスト差は以下のとおりです。

  • 1,000通貨×0.2銭=2円
  • 1,000通貨×0.3銭=3円

わずか1円の差なので、大した違いではないように感じます。

ただ、同じ取引を1ヶ月(土日祝日を除いた20日と仮定)続けると、その差は20円、1年で240円とどんどん大きくなります。

1日の取引量が大きくなれば、その差はさらに開くことになります。
長期的にFXで利益を狙うなら、0.1銭でもスプレッドが狭いFX会社を選びましょう。

アプリの使い勝手が良いこと

アプリ(PC専門で取引するならPC向けツール)の使い勝手も重要です。
アプリが使いにくいと誤発注による損失や減益が発生する可能性があります。

「ほんのちょっと使いにくいかも」という違和感が、長い目線でみれば収益性に関わる可能性があることを知っておきましょう。

無料のデモトレードを利用して、利用前にツールやアプリの使い勝手を試しておくべきです。

いくつかを試して、もっとも違和感なく利用できるFX会社がおすすめです。

デモトレードが使えること

初心者の方がFX会社を探す場合、無料でデモトレードが使えるFX会社がおすすめです。

先ほど紹介したように、自分が使いたいツールやアプリの使い勝手を確かめることもできますし、1,000通貨単位で取引して得られる損益を感覚で掴めるようになります。

デモトレードなら自分のお金を使わなくても良いので、万が一損失が発生したとしても、自分の財布の中身が減ることはありません。

少額でFX取引できるメリット

  • 少額でFXにチャレンジできる
  • 細かい単位での資金管理ができる
  • 損失を最小限にできる
  • 心理的な余裕ができる
  • FXの経験を積める

少額でFXにチャレンジできる

すでに紹介したとおり、1000通貨単位であれば1万通貨単位のFX会社と比較して10分の1の資金でFX取引が行えます。

通貨ペアによっては1000通貨が数千円単位の場合もあり、生活するうえで発生した余剰資金を利用して始められるのがメリットです。

細かい単位での資金管理ができる

1,000通貨で取引できることは、資金管理の面でもメリットがあります。

取引通貨が1万通貨単位の場合は、1万通貨ごとしか取引数量を増やせません。
1,000通貨単位であれば1,000→2,000→3,000通貨と、成績を見ながら徐々に取引金額を増やすことが可能です。

複数回に分けて分散エントリーすることでリスクをコントロールできるほか、複数の通貨ペアへの分散投資も可能です。

損失を最小限にできる

もし、最初に100万円前後のお金を投入して損失が発生した場合、半分を失ってしまうと50万円の損失です。
あるいは負け方によってはほとんどの資金を失う可能性もゼロではありません。

トレードに絶対はありませんから、初心者では大きな損失を出すこともあるでしょう。

少額取引で仕組みを理解することで、そこまでの大損になる可能性を未然に防ぐことが可能です。
最大でも10万円の損失と分かっていれば、精神的な余裕にもつながります。

心理的な余裕ができる

投資を行う場合、自分のお金を使うことによって、さまざまな心理的なブレーキが発生します。

たとえば「塩漬け」という行為があります。
損失が出ている株や取引について、損失確定させるのが怖いあまり、売却することなく持ち続けてしまうことです。

また、逆に少しでも利益が出ていれば、(本来ならもっと利益を得られる可能性があるのにもかかわらず)損失になる前に少しでも早く利益確定しようとする心理も働くことがあります。

いずれも「損が嫌だ」という人間の本能がそうさせると言われています。

一方で少額取引の場合、この恐怖心が少なくなることで、余裕をもった取引ができるのがメリットです。

100万円を投資して10%の損失だと10万円を失いますが、10万円なら1万円で済みます。

「損したくない」という心理的なブレーキが弱くなることで、適切なタイミングでの利益確定・損切につながることが期待できます。

FXの経験を積める

FXなどの取引では、大きな損失を出して、もう取引できない金銭的・精神的な状態に陥ることを「退場」と呼ぶことがあります。

この「退場」を防ぐためにも少額取引が便利です。

FXに関するノウハウ本が書店で簡単に手に入りますが、実戦経験がないと机上の空論になってしまって意味がありません。
少額であっても自分のお金を使うことで、身につけようという本気度も異なったものになります。

本には載っていない利益・損失が発生することで、本の情報が生の情報にアップデートされます。
より実践向きな知識を身につけられるでしょう。

しかし、1万通貨の取引では失敗の経験=損失が許容できない金額になることがあります。
失敗を次に活かす前に「退場」してしまうことも考えられるでしょう。

失敗を重ねて経験を積むには、1000通貨は丁度いい投資額といえるのです。

少額でFX取引するデメリット

1000通貨単位の取引であれば、1万通貨単位の10分の1になるため初心者でも気軽に投資が可能ですが、デメリットも少なからずあります。

  • 利益額が小さくなる
  • 緊張感が薄れることも
  • レバレッジに頼ると追証・ロスカットにつながる

利益額が小さくなる

1万通貨と比較して、1000通貨は損失も10分の1ですが、利益も10分の1です。

1回の利益が小さいことで、「もっと大きな利益が欲しい」という心理状態になることが考えられます。

レバレッジを大きくすることで大きな利益を狙うことができるようになりますが、損失の可能性も上がります。

高レバレッジで取引したことで、かえって損失が大きくなる可能性もあるでしょう。

初心者の方の場合は大きなリターンを得ることではなく、いかに大きな損失を出さずにチャートの流れを読めるようになるかのほうが大切です。

最初は少額取引で成功体験と失敗体験を積み重ね、その後で慣れてきたら少しずつレバレッジを高くしたり投資額を増やしたりして自分流の投資方法を見つけていきましょう。

緊張感が薄れることも

1000通貨単位のFXでの損失は1万通貨の10分の1です。

最初はドキドキしながら取引していても損失の小ささから慎重さが失われ、慣れてくると分析が疎かになってミニゲーム感覚で投資してしまうこともあります。

FXはギャンブルとは違い、チャートのテクニカル分析を駆使することで相場の先読みも可能です。
しかし、単にマネーゲームになってしまうと先読みの技術も知識も身につきません。

単に2択を当てる丁半博打になっては意味がありません。

あくまでも投資ですから、いかに安定的に利益を得られるかを念頭に、1回の取引に集中することが大切です。

レバレッジに頼ると追証・ロスカットにつながる

レバレッジをきかせた取引では相場が逆行した場合はリスクが高まります。
少ない資金で目いっぱいまで使ってポジションを持ってしまうと、損失によって証拠金が尽きてしまうことがあるのです。

このような少額取引の際に気を付けるべきは「ロスカット」です。

FX会社によって「ロスカットライン」が定められており、このラインを割ると強制的にポジションが決済されます。

少額とはいえ、退場を防ぐためにはロスカットラインを意識した投資が必要です。

たとえば6万円の自己資金で5万円を使って、100万円分の米ドル(1ドル100円)の買いポジションを建てるとしましょう。

ドル円が98円になった場合は2万円の損失になり、6万円のうち3分の1が損失します。
さらに円高が進み、ドル円97円では3万円の損失になって資金の半分が含み損の状態です。

ロスカットラインが60%のFX会社の場合、ここでロスカットが発動してポジションは強制的に決済されます。

FXの1,000通貨取引を活用してプロトレーダーを目指す方法

1,000通貨単位で取引できるFX会社は、初心者がFXを始めるには最適です。
ぜひ1,000通貨で経験を積んで、一人前のトレーダーを目指しましょう。

ここでは、1,000通貨単位のFX会社でデビューしてから、プロトレーダーを目指すための流れの例をご紹介します。

バックテストを行う

バックテストとは、自分のトレードツールを過去の値動きに当てはめて、どんな成績になるかを検証する作業のことです。

バックテスト用のツールを使えば、有料ですが数年分のバックテストを瞬時に行えます。

スプレッドの設定によって結果が大きく変わることがあるので、現状のスプレッドを正確に入力してコストを算出しましょう。

フォワードテストを行う

フォワードテストは、現在の値動きを使って損益を検証する作業のことです。
要するに「デモトレード」のことですね。

デモトレードであれば自分のお金を使わず、実際の相場でFXルールの検証が可能です。

1,000通貨で取引してみる

バックテストとフォワードテストの結果が良好であれば、早速本番のFX取引を行って利益を狙いましょう。

このとき、いきなり資金をつぎ込まないのがポイントです。

1,000通貨で取引できるFX会社であれば、1,000通貨の少額投資で利益が出せるかの検証を行えます。

運用金額を徐々に増加させる

1,000通貨単位の少額単位で利益が出せたら、取引単位を徐々に増やしていきましょう。

取引額を増やせば利益と損失の金額が大きくなるので、取り返しがつく段階で成績を検証します。

結果が思わしくないようであればバックテストに戻り、別のルールで試してみましょう。

重要なのは上記の手順を守ってトレードすることです。
FXで大きく儲けたいからと焦って本番の取引から始めると、大きな損失を出す原因になりかねません。

1,000通貨のFX取引で損しないためのポイント

1,000通貨での取引は1万通貨に比べて損失の額が10分の1になるので安心しがちですが、油断するとあっという間に損失が膨らむことが考えられます。

1,000通貨の取引でも以下で紹介するポイントを守って取引することをおすすめします。

  • 損切りするポイントを明確にする
  • キャッシュバックキャンペーンの収入も考慮する

損切りするポイントを明確にする

FXには「損小利大」という考え方があるのをご存知でしょうか?

文字通り「損失はできるだけ小さく、利益はできるだけ大きくする」という意味です。

FXで100%勝つことはほぼできず、必ず損失を被る取引が発生します。
この損失額をいかに小さくできるかが、FXのポイントです。

仮に10回のトレードで9回負けたとしても、1回の利益が9回の損失を上回れば失敗とはいえません。

損失を最小限に抑えるためには、損切りのルールを明確にしておくことです。

  • 自分が許容できる最大損失額を事前に決める
  • 相場が自分の予想と逆行したら手仕舞いする

このようなルールを決めたあとは、徹底して守ることで損失を減らすことにつながります。

キャッシュバックキャンペーンの収入も考慮する

証券会社によって、取引額に応じたキャッシュバックキャンペーンが行われる場合があります。

キャンペーンを上手に利用することで、損失の補填や利益の増額につながる場合があります。

キャッシュバックキャンペーンの条件や金額は証券会社ごとに異なるので、乗り換える前に必ず確認してみましょう。

FXの1,000通貨取引に関するQ&A

最後に、1,000通貨単位でFX取引を行う初心者の方が感じやすい疑問と回答をまとめました。

1,000通貨でスキャルピングができるFX会社はある?
あります。
たとえばヒロセ通商のLION FXでは1,000通貨で取引でき、おまけにスキャルピング取引ができることが公式で示されています。

Q.スキャルピングはできますか?
A.スキャルピングは可能です。
パソコン、スマートフォン等、各アプリにスキャルピングに特化した「クイック注文」をご用意しております。
引用元:ヒロセ通商|よくある質問

1,000通貨で取引できるFX会社でもスキャルピングが禁止になっていたり、実質的に制限されたりすることもあります。
ヒロセ通商のように、公式でスキャルピングOKが明示されたFX会社がおすすめです。

,000通貨でFX取引する時の最低証拠金はいくら?
1,000通貨単位の最低証拠金は、通貨ペアによっても異なります。
米ドル円が1ドル100円だったと仮定すると、1,000通貨単位で必要な最低証拠金は4,000円です。
1米ドル100円×1,000通貨なので通常は10万円が必要ですが、レバレッジ25倍を利かせれば25分の1の4,000円で取引できます。

少額取引はメリットも多いが利益も少ない

今回は少額でFXを取引できるおすすめの会社を紹介しました。

1通貨から取引はできますが、将来的な利益の面を考えると1,000通貨から程度取引するのが理想的です。

1,000通貨であればリスクとリターンのバランスが良く、緊張感をもって投資に臨めます。

1通貨からとりあえず初めて見たい人はSBI FX トレードを、1,000通貨から取引したい人はGMO外貨を選ぶといいでしょう。