ネット証券5社の投信検索機能で、買いたいファンドを上手に見つけよう!

日本国内の投資信託の数は約6000本。その中から、自分の目的に合致した最適な1本を選ぶときに欠かせないのが、「投資信託の検索機能」です。投資信託のタイプや規模、運用状況など、さまざまな項目で絞り込むことが可能で、証券会社にもよりますが20項目前後もの検索条件が用意されています。今回は、プロジェクトの構成メンバーであるSBI証券、カブドットコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券のネット証券大手5社の投信検索機能を紹介します。

■ファンドの種類、コスト、リターンなど多彩な項目で絞り込み可能

投信の検索機能では、どのような項目で投資信託を絞り込んでいけるのでしょうか。大きくは次の3つに分けられます。

①投資信託のタイプやスタイル
②投資信託の概要(コストなど)
③投資信託の運用(パフォーマンスなど)

①は、どの国のどんな資産に投資する商品なのか、インデックスなのかアクティブなのかといった投資信託の大まかな分類や運用スタイルに関する項目です。「海外の株式に投資するインデックス型で、為替ヘッジあり、積立投資ができるものを探したい」といったニーズに応えることができます。

②は、投資信託の規模や決算頻度といったそれぞれの投資信託の概要に関わる項目です。中長期の資産形成を狙っている場合は、決算頻度の低いものを選びましょう。また、純資産総額がある程度大きく、資金流入が続いているファンドを絞り込むことで、安定した運用が期待できます。もちろん、販売手数料や信託報酬といったコストに関する項目も重要です。

③は分配金も考慮したパフォーマンスがわかるトータルリターンや、投資効率の高さを見るシャープレシオ、分配金を重視している人なら押さえておきたい分配金利回りなど、運用に関わる項目です。また、モーニングスターのレーティングなど、ファンドを総合的に評価したレーティングも参考になります。

さまざまな項目を自由に組み合わせて絞り込み検索を行なうことで、購入したいとイメージしている投資信託に近い商品を見つけることができます。ただし、最初からあまり条件を厳しくしすぎると、検索結果が極端に少なくなってしまいます。最初は、多少幅を持たせて検索したほうが、結果的に自分が探したいファンドを見つけることにつながります。

●投信検索機能の主な項目

■ログイン不要で使えるので、他社の検索機能もお試しOK

大手ネット証券5社の投信検索機能は、いずれもログイン不要で利用できます。また、利用料も一切かかりません。自分が口座を開設している証券会社の検索機能でうまくファンドを見つけられない、または使い勝手が合わないという場合は、他社の検索機能を使ってみてもよいかもしれません。

5社は扱っている商品も少しずつ異なり、項目など検索機能の詳細も多少違うため、いつもと違う検索機能を使うことで、自分にとってよりよいファンドが見つけられる可能性もあります。もちろん、自身が口座を開設している証券会社で、ログインしてから検索すれば、検索結果からそのまま購入できるので、利便性が高くなります。また証券会社によっては、ログインすることで検索条件を保存できたり、検索結果で挙がった投資信託を「お気に入り」に登録しておくことなども可能です。

■その他の「見つけ方・探し方」も併用して選ぶのがおすすめ!

実は、ネット証券で投資信託を見つける方法は、検索機能だけではありません。「おすすすめファンド」や各種ランキング、専用ツールなど、ほかにもさまざまな見つけ方があります。

たとえば、各社がそれぞれの視点でピックアップしている「おすすめファンド」。カブドットコム証券では、「注目のファンド特集」という項目の中に「低リスク特集」「レバレッジ型ファンド特集」といったカテゴリ別のおすすめファンドを複数紹介しています。また、楽天証券など投資信託ビギナーのために「初心者向け」コンテンツを通常メニューとは分けて用意しているところも。楽天証券の場合は、「ライフプランから考える」「関心事から考える」をクリックして当てはまるものを選ぶだけで、説明と共にいくつかのおすすめファンドを紹介してくれます。

投資信託のランキングもファンド探しの参考になります。内容は各社で多少異なりますが、売れ筋(販売額)ランキングのほか、騰落率やトータルリターン、分配金利回りなど、複数のランキングが掲載されています。ランキングで見つけた気になるファンドをクリックして、詳細情報をチェックしてみましょう。なお、「ランキング上位=よいファンド」ということではないので、その点は十分に理解しておいてください。

さらに、いくつかの質問に答えると自分に合った投資信託やポートフォリオを提案してくれるサービスもあります。こうしたツールを使えば、「どんなファンドを買いたいのか」というのが自分自身はっきりしていない状態からでも、具体的な商品を見つけることができます。提案されたファンドをそのまま買うこともできますし、提案されたファンドとタイプの似た商品を、今度は検索機能を使って探すということも可能です。

●ファンド/ポートフォリオ提案ツールの例 ・SBI証券「SBI-ファンドロボ」・カブドットコム証券「FUND ME」「FUND DRESS」・松井証券「投信提案ロボ」・マネックス証券「投信ポートフォリオ診断」・楽天証券「楽ラップ」

 

検索機能は非常に便利ですが、投資信託ビギナーの方など検索項目を設定することがなかなか難しいという人は、こうしたさまざまな見つけ方を利用したり、検索機能と併用したりすることをおすすめします。そうしていろいろな探し方を試していくうちに、自分に合った探し方も見つかるはずです。

では、ネット証券各社の投信検索機能を見ていきましょう(50音順)。なお、いずれもログイン前の情報とします(ただし、銘柄登録にはログインが必要)。

≪SBI証券≫
■検索項目が豊富で、検索条件の保存もできる

SBI証券で扱っている2643本もの銘柄から、目当ての投信をスピーディに絞り込める「投資信託パワーサーチ」。検索項目が非常に豊富で、検索条件を追加するたびに検索結果の本数がリアルタイムで表示される使いやすいインタフェースも特徴です。また、検索条件を3つまで保存できるので、後から同じ条件で再検索したいときにも便利。さらに、検索結果をCSV形式のファイルで保存することも可能です。
検索結果の画面では、「基本情報」「手数料等費用」「分配金情報」「投資指標」「運用方針」の各タブを選ぶと、詳細な情報をチェック可能です。「運用方針」のタブでは、各ファンドの概要や運用方針が短い文章でまとまっています。数字は苦手という人には、わかりやすいと言えそうです。●SBI証券の検索機能一覧                    アクセスはこちら

 

≪カブドットコム証券≫
■シンプルで見やすい、モーニングスターがベースの検索画面

1131本の投資信託を扱っているカブドットコム証券の「ファンド検索」は、モーニングスターの投信検索機能がベースになっています。その特徴は、シンプルで見やすいこと。検索画面の右下の「さらに条件を追加する」をクリックすれば、最初に表示されている検索項目に、分配余力や償還までの期間、資金流入(資金流出)、ファンドオブザイヤー(モーニングスターのファンド表彰制度)の4項目が追加されます。
検索結果の一覧表示の内容は、プルダウンメニューで切り替え可能。表示メニューは、「スナップショット」「リターン(信託報酬控除後)」「リターン(信託報酬控除前)」「レーティング・リスク」「費用・運用期間」「分配金」の6つで、項目によっては並べ替えも可能です。●カブドットコム証券の検索機能一覧                    アクセスはこちら

 

≪松井証券≫
■投信ビギナーに優しい、項目を絞った検索機能も用意

全部で1136本の投資信託を扱う松井証券の投信検索機能の特徴は、「詳細検索」のほか、検索する項目数を絞り込んだ「かんたん検索」があること。「あまり多くの項目を選択するのは大変」という投信ビギナーにも優しい作りとなっています。また、検索結果一覧の画面で表示する内容も、「ファンド名」「資産クラス」「基準価額」「純資産」「(資金流入ランキング)順位」「ポイント対象」という絞り込んだもので、情報が多すぎてかえってわかりにくいということがありません。
詳細を知りたいときは、各ファンドの名前をクリックして、詳細情報を一つずつ見ていきましょう。個別銘柄の詳細情報も、一画面にすべての情報がまとまって掲載されているので、表示の切り替えは不要です。●松井証券の検索機能一覧                    アクセスはこちら

 

≪マネックス証券≫
■信託報酬やトータルリターンなどは、数値を設定して検索可能

1180本のファンドを取り扱っているマネックス証券。「ファンド検索機能」を使えば、その中から目当ての商品を簡単に絞り込めます。検索画面で特徴的なのが、信託報酬やトータルリターン、シャープレシオといった一部の項目についてはスライドバーを使って数値の範囲を指定できること。希望に応じて、きめ細やかな設定が可能になります。
検索結果の画面では、「基本情報」「パフォーマンス」「ランキング・その他」「チャート」のタブを切り替えることで、多くの情報を入手できます。中でも、「チャート」を選択すると直近約1年間の基準価額の推移を小さい画面ながら、検索結果すべてについて見られて、視覚的に選択したファンドの概要を確認可能です。●マネックス証券の検索機能一覧                    アクセスはこちら

 

≪楽天証券≫
■独自の「楽天ファンドスコア」でファンドを絞り込める

楽天証券が扱う2640本もの投資信託の中から、自分の欲しい商品を絞り込める「投信スーパーサーチ」。同じ分類内で効率のよい運用を行なっているファンドを絞り込むための独自のレーティング機能「楽天ファンドスコア」が用意されているのが、一つの特徴です。
検索結果の一覧表示画面には、「基本情報」「手数料等」「運用実績」「ファンドスコア」「レポート」「ランキング」と6つのタブが用意されています。「レポート」ではファンドごとに直近の月次レポートと目論見書へのリンクが張ってあり、気になる商品のレポートを速やかに入手可能です。また、最大5銘柄の比較機能では、対象銘柄について基準価額やトータルリターンの推移をまとめてチャート表示でき、視覚的に比較しやすくなっています。

●楽天証券の検索機能一覧

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※本文中のデータはすべて2019年10月28日時点のものです。

(文/肥後紀子)