中長期での資産形成に欠かせない、ネット証券各社の投信積立サービスをまとめてチェック!

老後資金など中長期で資産を作っていこうと考えたときに、強い味方になるのが「積立投資」です。中でも、投資信託の積立なら、少額からさまざまな資産に分散して投資ができ、もちろん時間分散もしっかり効かせることができます。今回は、投信積立の基本を確認すると共に、SBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券、楽天証券というネット証券大手4社の投信積立サービスを紹介します。

■投信積立の4つのメリットとは?

 投信積立とは、名前のとおり、投資信託を積立投資することです。一括での購入に比べて、積立投資にはどのようなメリットがあるでしょうか。まずは、投信積立のメリットを見ていきましょう。

●メリット1:少額から分散投資ができる

 一度に、何十万円、何百万円という投資資金を準備するのは容易ではありませんが、積立投資なら少額から行なうことができます。

 もともと投資信託には、1本で複数の資産や銘柄に分散投資できるという特徴があります。また、投資信託は株式や債券に比べて少額投資がしやすい商品で、特に大手ネット証券なら毎月100~500円程度という少額からの積立投資が可能です。

 そのため、たとえば毎月積立投資に回せる総額が2000円だとしても、「A」という投資信託を1200円分、別の「B」という投資信託を800円分と2本の商品を積立ていくこともできます。複数の投信の積立を組み合わせて、自分なりのポートフォリオを作ることもできるというわけです。少額からの分散投資で、コツコツ資産を作っていけるのは投信積立の大きなメリットです。

【投信積立の場合の最低投資金額】

●メリット2:買いタイミングに悩まないで済む

 「どうせなら安いときに買おう」「下がっているときに買いたい」など、自分で投資信託を買おうとすると購入のタイミングを考えがちです。しかし、安いときを狙って買うのは簡単ではなく、安いと思ってもそこからさらに下がってしまうこともよくあります。積立投資の場合は、定期的に購入するため買いタイミングに悩む必要がありません。

●メリット3:一度設定すれば手間いらず

 どの金融機関でも、投信積立のサービスを利用すれば、一度設定するだけで、後は「毎月1日」など特定の日にちに自動的に買付を行ないます。そのため、うっかり買い忘れる心配がありません。ただし、指定した口座の残高が不足していると、その月は買付が行なわれなくなってしまいます。その点だけは注意しておきましょう。

●メリット4:平均購入単価を下げられる可能性がある

 投資信託の基準価額は日々動いていて、高いときもあれば安いときもあります。毎月少しずつ買い続けることで、値動きのリスクを分散できます。また、積立で毎回一定額ずつ購入する場合、高いときには少ししか買えませんが、安いときには多めに買うことができるため、長期的には、同じ口数を毎月買い続けたときに比べて、平均購入単価を低く抑えられる可能性があります(「ドルコスト平均法」と呼ばれる投資法です)。

「ドルコスト平均法」のグラフ

注)ただし、右肩上がりの相場が続く場合など、相場環境によっては平均購入単価が下がらない場合もあります。
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■ネット証券ならではの投信積立の魅力も!

 大手ネット証券では、もともと扱っている投資信託の本数が多く、そのため投信積立の対象となっているファンドも数が多いのが特徴です。本数が多ければ、自分が買いたいと思う、あるいは自分の投資姿勢に合っている投資信託をそれだけ見つけやすくなります。

 また、買付金の引き落とし先を「証券総合口座」「銀行」「カード」など複数から選べたり、「毎日」「毎週」など積立の頻度にもバリエーションがあったり、投信積立の残高に応じてポイントが付与されたりと、証券会社によってさまざまな独自サービスを用意しているのもネット証券の投信積立ならではと言えるでしょう。

 さらに、「NISA」や「つみたてNISA」、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」などのサービスを提供している場合、それらを利用して投資積立を行なえば、運用益の非課税、掛金の全額所得控除(iDeCoのみ)という税金面でのメリットも受けられます。

 次ページ以降では、4社の投信積立のサービスについて特徴などを紹介します。 

■SBI証券

「毎日積立」「毎週積立」など買付頻度の自由度が高い!

 SBI証券の投信積立サービスで特徴的なのは、買付頻度のバリエーションが豊かなこと。全部で5コースが用意されていて、「毎月積立」はもちろん、1カ月に複数の積立日を指定したり、「毎週」や「毎日」の積立を選択することも、さらには頻度を落として「隔月」で積み立てることもできます。たとえば、「投信A」は毎日積み立てて、「投信B」は隔月で…のように、商品ごとに設定できるので、自分なりにカスタマイズして積立サービスを利用したいという人におすすめです。

 また、投信積立で買付時に手数料がかかった場合には、全額キャッシュバックされるサービスもあり、ノーロード(購入手数料ゼロ円)ではない投資信託で積み立てがしたいという場合も安心です。

■カブドットコム証券

スマホやタブレットからでも投信積立の設定が可能!

 カブドットコム証券では、投資信託をはじめ、プチ株(単元未満株)や外貨MMFを少額から購入できる「プレミアム積立」という積立投資のサービスを提供しています。特徴は、パソコンだけでなく、スマホやタブレットからも投信積立の申し込みができること。スマホアプリの「kabu.com for iPhone/ Android/ au」、スマートフォン専用サイトのどちらからでも「投信を検索→目論見書をチェック→積立投資の設定」という一連の操作がスムーズに行なえるため、「ふだんパソコンをあまり使っていない」という人でも、手軽に投信積立をスタートできるのがメリットです。

 また、「つみたてNISA」にもいよいよ対応。2018年6月30日から申し込みや一般NISAからの切り替えの受け付けが始まっています。

■マネックス証券

「ゼロ投信つみたて」でどの投信でも積立しやすい!

 マネックス証券の投信積立サービスのひとつが「ゼロ投信つみたて」。買付時に手数料がかかった場合は全額キャッシュバックされるというもので、ノーロード(購入時手数料ゼロ)ではない投資信託でも、購入時手数料を気にせず積み立ての利用ができます。

また、投信の保有残高に応じてポイントが付与される「マネックスポイント」のサービスがあり、貯めたポイントは株式手数料に充てたり、永久不滅ポイントやTポイント、nanaco、ANAやJALのマイレージといったさまざまなサービスのポイントに交換したりができます。毎月の付与ポイントは平均残高×年率0.08%ですが、投信積立を続ければ続けるほどポイントが増えていくのはうれしいですね(一部投資信託は対象外)。

■楽天証券

証券口座やカード利用など引き落とし方法が豊富!

 楽天証券の投信積立は引き落とし方法が豊富で、4通りの中から利用しやすい方法を選べるのがメリットです。証券口座や楽天銀行からの引き落としであれば、積立指定日を1~28日から自由に設定できるので給料日の後など都合のよい日を選べて便利。その他、楽天カードのクレジットを利用する方法や、多くの銀行・信用金庫を引き落とし口座に指定することもできます。

 また、ポイント関連のサービスも充実。保有残高に応じてポイントが付与される「ハッピープログラム」や「投資信託資産形成ポイント」のサービスや、購入時手数料のポイントバックといったサービスがあるほか、2018年夏頃をめどに「つみたてNISA」に限り積立金を楽天スーパーポイントで支払えるサービスも開始を予定しています。

 
※本文中のデータはすべて2018年6月15日時点のものです。