投資信託への再参入から約2年。「投信工房」を軸に、今後も投資信託のサービスを積極的に拡充していきます

松井証券 営業推進部 課長代理 古澤奈津季さんに聞く

今年8月から、新たに「資産倍増プロジェクト」のメンバーに加わった松井証券。今から2年前の2016年に、投資信託の取扱いを再開しています。今回は、松井証券 営業推進部 課長代理 古澤奈津季さんに、同社の投資信託サービスに関する取り組みや今後の抱負などについてお話いただきました。

■投資信託の「環境」と「技術」が整い、2016年11月に再参入

松井証券は、約2年前の2016年11月に投資信託の取扱いを再開しました。実は、90年代末までは投信を扱っていましたが、当時は販売手数料が高く、投資家の利益に繋がりにくいサービスと考えていました。そこで、手数料を引き下げようとしたところ、運用会社各社から取扱いを断られてしまい、撤退を余儀なくされました。

そこから約20年が経って、投資信託の「環境」と「技術」が大きく変わり、お客様のためになる商品提案ができるようになったことで再参入を決定しました。

松井証券 営業推進部 課長代理 古澤 奈津季さん

まず「環境」の面では、ノーロード(販売手数料無料)の投資信託が増えてきたと同時に、インデックス投信を中心に信託報酬の低い商品も増え、低コストで運用できる環境が整ってきたことが挙げられます。また、金融庁が「貯蓄から投資(資産形成)へ」という掛け声や、「顧客本位の業務運営を求める動き」を強めていることなども、環境が変わる後押しになりました。

「技術」の面では、ロボアドバイザーの登場が挙げられます。具体的には、ロボアドによるポートフォリオ提案サービス「投信工房」を独自開発して、お客様一人ひとりに合った商品をご提案できるようになったことです。

投資信託は銘柄数が多く、初心者の方には銘柄の違いがわかりにくい、自分に合う商品を自分では探せないという難点があり、「これがいいですよ」というアドバイスがないと買いづらい商品です。松井証券には対面証券のような営業員がいないため、以前は、お客様一人ひとりに適した商品をおすすめすることができませんでした。しかし、「投信工房」があれば、この課題はクリアできます。こうして、投資信託の取扱い再開と同時に、「投信工房」サービスの提供もスタートさせました。

■ポートフォリオの提案から、購入や見直しのサポートまでできる

投信工房」。利用するには、松井証券の口座開設が必要になる。

ここでは、改めて「投信工房」の概要や強みなどをご紹介したいと思います。

「投信工房」は、年齢や資産運用の目的、投資経験などの8つの質問に答えるだけで、自分のリスク許容度に合ったポートフォリオで運用できる投資信託のサービスです。単に、銘柄名だけではなく「何を何パーセント保有すればいいのか」までご提案します。

「投信工房」を使っていただければ、投資信託をまったく知らない人でも、投資経験の長い人と同じように、あるいはそれ以上に最適なポートフォリオを組めるのが強みです。

また、単にポートフォリオの提案だけでなく、簡単な操作で投信を購入することも可能で、運用開始後のリバランスやポートフォリオの見直しといった機能も備えています。投信積立にも対応していて、金額は100円からと非常に始めやすいのも特徴です。

「投信工房」のポートフォリオ提案後の画面。ポートフォリオの詳細な内容のほか、過去や将来のシミュレーションなども確認できる。

ラップサービスとは異なり、「投信工房」はあくまでもご自身で運用いただくというサービスになるので、「投信工房」のサービス利用に際して、証券会社に支払う運用手数料は一切かかりません。

投資信託は、長期で持つほどコストがリターンに響いてきますので、少しでもコストを抑えられるほうが、あとあとリターンが大きくなります。証券会社に支払う運用手数料がかからないというのは大きな強みです。

ちなみに、「投信工房」という名前は、自分だけのポートフォリオを作れるところに由来しています。私自身も「投信工房」を使っていまして、提案をベースにいろいろ考えながら銘柄を入れ替えるのがとても楽しいです(笑)。

もちろん、ロボアドバイザーではベストなポートフォリオをご提案しているので、提案通りのポートフォリオで買っていただいて構いませんが、すでに投資経験がある方はご自身のこだわりで銘柄を入れ替えても楽しいと思います。現状では、自己流の入れ替えはせず、提案通りにご購入いただいている方のほうが多いですね。

■ポイントサービスやクレジットカード発行など、新サービスも登場!

投資信託の検索画面。「投信工房」を利用せず、取扱い銘柄の一覧から条件を指定するなどして投信を選択、購入することも可能。

「投信工房」をリリースしてからこの2年の間、「投信工房」を含む投資信託のサービスをどんどん拡充・改善してきました。特に、積立金額については、当初は500円以上でしたが、昨年6月から100円から積立を始められるよう変更し、初心者の方がより利用しやすいように改善しています。

2017年6月には、スマホアプリ版の「投信工房」もリリース。利用チャネルが増えてより便利に。

さらに、10月下旬からは投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる、独自のポイントサービス「松井証券ポイント」も新たに導入しました。投信の預かり資産残高の0.1%のポイントを付与するほか、購入時手数料のかかる投資信託については、手数料分全額をポイント還元します。

話が前後しますが、これまで当社ではノーロード(販売手数料ゼロ)の商品のみを扱ってきましたが、今後は購入時手数料のかかる投資信託も取扱います。ただ、その手数料については全額ポイント還元しますので、実質的には販売手数料をいただきません。これは当社だけのサービスですね。

ポイントサービスの導入と併せて、ジャックスと提携してクレジットカード「MATSUI SECURITIES CARD」の発行も開始します。カードのご利用でもポイントが貯まり、貯めたポイントは投資信託の積立購入や、各種商品との交換にも利用いただけます。

詳細はまだお話しできませんが、今後も新たなサービスのリリースを予定しています。投信サービスを、より使いやすく皆様の資産形成に役立つものにしていきたいと考えていますので、ぜひご期待ください。

■投資信託サービスの認知度向上のために積極的に活動

投信サービスの利用者は、おかげさまでこの2年間、右肩上がりに増えています。投資初心者の方はもちろん、経験者の方のご利用も多く、ブログやSNSで投資信託の情報を発信している「投信ブロガー」の方々にもご好評をいただいています。

この2年の間には、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の拡充や「つみたてNISA(積立型の少額投資非課税制度)」のスタートがあり、一部では投信積立や資産形成への関心が高まっているかもしれません。ただ、あくまで一部での高まりに過ぎないとも思っています。

若年層にこそ投資信託や投信積立、資産形成について知っていただきたいし、「投資信託はお金持ちが買うもの」といった誤解も変えていきたい。そこで、今後はもっと多くの方に投信サービスに関する情報が届くように、活動していきたいと考えています。

具体的には、投資信託のセミナーやイベントの開催といったプロモーション活動が中心になりますが、松井証券一社でできることには限りがあります。また、投資信託自体の認知度向上は、一社でできることではありません。そうした理由から、今年8月にネット証券4社(SBI証券、カブドットコム証券、マネックス証券、楽天証券)が取り組んできた「資産倍増プロジェクト」に、当社も新たに参加することを決めました。

先日10月7日には、当社が「資産倍増プロジェクト」に参加してからのイベント第1弾「ネットでNISAフォーラム in Tokyo」も開催されました。ネット証券大手5社が一緒に活動することで、投資信託による資産形成の大きな流れを作っていきたいですね。

■松井証券を活用して、資産形成の第一歩を始めてほしい

これを読んでくださっている方の中には、投資信託や投信積立に関心はあるのに、これまで投資の経験がなくてなかなか踏み出せない、という方もいらっしゃるでしょう。そういう方は、ご自身の中で「投資信託は難しいに違いない」と勝手にハードルを上げているのではないでしょうか。繰り返しになりますが、松井証券なら初心者の方でも自分に合ったポートフォリオが簡単にわかりますし、金額も100円からと本当に始めやすくなっています。

投資を始めることは、資産形成に役立つのはもちろんですが、それ以外にも経済を学ぶきっかけになったり、興味の幅が広がったりと、いろいろなメリットがあります。最初の一歩は「えいや」という気持ちで、思い切って始めてみてください。

また、すでに他社で投資経験がある方には、私達が「お客様のためになるサービスだけを使っていただく」という強いポリシーを持って、投資信託を販売していることをぜひお伝えしたいと思います。扱っている商品自体が同じであっても、大切な資産を預ける証券会社に信念があるかどうか。前述のとおり、ポイント投資をはじめとした新しいサービスもスタートして、ますます使いやすくなります。ぜひ一度松井証券のWEBサイトをご覧いただけたらと思います。

(取材・文/肥後紀子、撮影/柴田潔)

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